実はラブドールに悪い?虫除けスプレーの話

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暑い夏が近づいてきましたね。夏といえば害虫、害虫といえば虫除けスプレーですが、実は虫除けスプレーの中には無機物を害するものがあるのをご存知でしょうか?
今回はラブドールオーナーの皆様に注意してもらいたい、虫除けスプレーのお話をします。

虫除けスプレーのラブドールへの害

まず、虫除けスプレーは日本で初めて承認された虫除け剤であるディートが主成分のものと、2015年に承認されたイカリジンが主成分のものが大半です(他はハッカ油やハーブなど自然成分由来のもの)。中でもディートが無機物に害を及ぼすのは有名な話です。

ディートの影響が特に大きいのはプラスチック。例えばアクリルスタンドなどによく使われるアクリル樹脂は「虫除けスプレーをかけた手で触るだけで溶けた」という報告が毎年上がっています。他にも、プラスチック製の腕時計のバンドにかかった飛沫がシミになって取れなくなったり、ストッキングによく使われるポリウレタンに溶けて穴が空いたり、革製品の生地が痛んだりとさまざまな悪影響を及ぼします。
また、虫除けスプレーの注意書きに「マニキュアやジェルネイルの上からかけないようにする」と注意書きがあることから、こういったものにも悪影響を及ぼすことが考えられます。

ではもう一方のイカリジンなら大丈夫なのか?というとそういうわけでもありません。こちらの方が肌に優しく、無害に近い成分ではあります。しかし、やはり虫除けスプレーの裏には「繊維によってはシミになったり変質する恐れがある」と書かれている以上、無視することはできません。特にストッキングのような素材の衣類に害を及ぼすのは虫除けスプレーの共通認識のようです。

ならば自然成分由来のハッカ油なら大丈夫なのか?答えはNOです。ハッカ油にもプラスチックを溶かす成分が含まれているため、ハッカ油を薄めて作った虫除けスプレーを携帯するときには「ガラス製の瓶に入れるように」と注意喚起が出ているほどです。
基本的に、「虫除けスプレーはプラスチック等の無機物には有害である」と覚えておきましょう。

ラブドールオーナーのとして気をつけたいのは、ラブドールの肌への影響。虫除けスプレーをドールに直接かける人はいないと思いますが、虫除けスプレーを塗り込んだ腕で撫でたり抱きしめたり、頬擦りしたりということが考えられます。事実、小さな子供がリカちゃんやブライスのようなプラスチック製の人形を抱いていたところ、人形の肌が溶けてしまったという注意喚起も出回っています。
野外でラブドールの撮影などをするときは、虫除けスプレーは皮膚にスプレーしたうえで上から服を着て、ラブドールに薬品成分が触れることがないようにしましょう。また、庭仕事など虫除けスプレーが必須の野外での活動から帰った後は、きちんと入浴を済ませてからラブドールと触れ合うようにしたいものです。

まとめ

今回は虫除けスプレーの身の回りの物への害についてご紹介しました。うっかりラブドールを傷つけてしまうことのないように、気をつけていきたいですね。

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